新年あけましておめでとうございます

2015年1月吉日 日野コンテッサクラブ会長:鈴木陽一郎

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年は、日野コンテッサ1300(PD100)生誕50周年でしたが、今年は1300セダンに少し遅れて翌年発売されたコンテッサ1300クーペ(PD300)

の生誕50周年となります。我が日野コンテッサクラブも内訳はクーペの比率が多いし、今年も盛大に祝いましょう。

 あれは、ボクが小学6年か中学に入学した頃=1966〜’67年のある夜だったと記憶する。当時、愛知日野自動車に勤務し普段は中古・日野ルノーを

マイカーとしていた叔父が、「今日は会社からコンテッサクーペを借りてきた!」と我が家に見せに寄ってくれた。その頃、我が家には新車で購入した

ばかりのコンテッサ1300デラックスがあったのだけど、憧れのクーペと聞いてすぐに外に飛び出し、ドライバーズシートに座らせてもらった。そこで

眼にした光景:幻想的!?に照明されたスポーティなイタリアンデザインのメーターパネルは全くの別世界で、停車していても空ぶかしすると小気味好く

針が振れるタコメーターなるモノも初体験だったし、その美しいスタイルは当然として全体から醸し出される独特な雰囲気に感動し、以後ずっと魅了さ

れ続けることとなる。

 そんな憧れのコンテッサクーペだったが、当時の東京店頭渡¥853,000という価格は、同じコンテッサ1300のデラックスより20万、スタンダードよ

り約30万も高く、1300ccクラスということを考えると飛び切り高価で、おいそれと手がだせる代物ではなかった。単純な性能的には、ライバルとも言

えるかもしれないファミリア1000クーペ、コンパーノ1000GT&スパイダー、(少し後の)スバル1000スポーツ、ホンダS800やトヨタスポーツ800

は言うに及ばず、ひとクラス上1500〜1600ccのスポーティグレードであるコロナハードトップ1600S、ブルーバード1600SSS、ルーチェSSやコル

ト1500SS達でさえ、さらにはスカイラインS54 2000GT-Aも!もっと安価で、やや高い価格設定だったベレット1600GTがほぼ同じ価格帯であった。

また、それくらいの金額を用意できれば、クラウンやセドリックの高級6気筒モデルだって、オーナーデラックスやパーソナル6といったパーソナルオー

ナー向けのスタンダードとデラックスの中間的グレードを選べば、手に入れることはできたし、単純な性能的にはもっと格上、最高速205kmを誇った

フェアレディ2000 SR311やスカイラインS54 2000GT-Bも一桁万円の追い金で手が届いた。

 それから50年経った今、改めてコンテッサクーペを見てみれば、その高品質ゆえの高価格は十分理解できるわけだけど、当時の上述の新車市場の中で、

あえて!コンテッサクーペを選んだ先輩達は、余程惚れ込んだエンスージアストだったのではないだろうか。

 そんな魅力に満ちたコンテッサクーペをはじめとするすばらしい日野小型車達を今も愛し続けることができるボク達は、たいへん幸せ者なんだと思う。

これからもクラブ仲間で協力し合って、美しく走らせ続けましょう。 

 クラブ員および同好の士のみなさま、本年もよろしくお願いいたします。    

2015年1月吉日  日野コンテッサクラブ会長:鈴木陽一郎
 


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